パートさんからの育児休業の請求

働いて2年になるパート従業員から、「妊娠したので出産前後1年間育児休業させてほしい」と言われた。今まで育児休業をとったパート従業員の事例は無く、就業規則も設けていない。育児が落ち着いたらまた雇うつもりだと言ったが、口約束だけでは納得してくれない。

回答

blnak

 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」により、労働者はその養育する一歳に満たない子について、事業主に申し出ることにより育児休業をすることができることになっています。そして事業主はこれを拒否することができません。これは法律上の労働者の権利であり、就業規則で定めているいないに拘わらず発生します。また、一定のパートタイマー(以下参照)にも当然に権利が発生します。
 ただし、以下の方が申し出た場合は拒否することも可能です。
(1)日々雇用される者
(2)契約期間の定めのない労働者で、かつ⓵雇用期間が1年未満の者や、⓶その養育する子が一歳に達する日を超えて引き続き雇用されることが見込まれない者
(3)労使協定で適用除外とした以下の者
  ・入社1年未満の者
  ・申出の日から1年以内に退職することが明らかな者
  ・1週間の所定労働日数が2日以下の者 など

 本件の場合は、2年の勤続年数があり、なおかつ休業後も働く意志があることから(1)、(2)には該当しません。一方、この方の1週間の所定労働日数が2日以下であり、かつ事前の労使協定をしている場合であれば育児休業の拒否ができます。
いずれにしましても、休業後も継続雇用するのであれば、育児休業申出書等を労働局等のホームページ(参照: https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/ )からダウンロードして正式な手続をした方が良いでしょう。雇用保険の被保険者であれば育児休業給付を受給できる可能性もあります。また、厚生年金保険に加入しているのであれば、保険料の免除制度もあります。一方、育児を支援する事業主に対しては育児・介護雇用安定等助成金(両立支援レベルアップ助成金)などの助成金もありますので、以下のホームページを参考にしてください(参照: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/ryouritsu01/index.html )。


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