「歯科医院の成功≠コンサルタントの社会貢献」

歯科医の成功は社会貢献の証


およそ正業であると言われるものが収入を伸ばしていくための原点は『世のため人のため』になることであると思います。
歯科医院の場合、歯科医院経営において成功したというのは、基本としては多くの患者の信頼と支持を得て歯科医師としての 技量を存分に振るったからで、まさに『世のため人のため』になったことの証と言えるものです。

歯科医の成功はコンサルタントの社会貢献にリンクしない


コンサルタントは歯科医院の収益増大をサポートすることで間接的な『社会貢献』を為したと言えるかもしれませんが、 社会全体から見れば、他の歯科医院から関与先の歯科医院に患者が移動しただけに過ぎないわけで、 一医院の収益増大を理由にコンサルタントが胸を張って『社会貢献』を叫ぶことはできないでしょう。
では、コンサルタントはどのような部分で『世のため人のため』を達成することができるのでしょうか。

コンサルタントが生まれる背景と目指すもの


そもそも、コンサルタントなる職業が成立する背景には、社会の混沌やその業種の将来性に対する不安があります。 歯科界で言えば、社会保障費の行方が混沌としてきたことや、競争が激化し、従来型の経営感覚では立ち行かなくなるのではないかという不安感が増幅してきたことがこれに当たります。 かつての牧歌的な『良き時代』には存在しなかった経営コンサルタントが求められ、 そのニーズに応えるようにコンサルタントが生まれてくる。私たちも正にそのような時代の要請に基づき誕生した会社のひとつですが、 基本としては人材教育を中心にした組織開発を行うことを当初から目指していました。

コンサルタントの社会貢献は『教育』にある


コンサルタントの仕事を社会貢献と結び付けて考えるのであれば、私は『教育』でありたいと考えています。 歯科医院における教育というと単純に『スタッフ教育』と思われがちですが、 スタッフに対するものだけではなく院長を含めた教育、あるいは院長やスタッフを通して行われる、患者に対する教育までをも包含した意味合いをさしています。

歯科医院が 『歯科医療者としての正しい考え方と行動に基づき、顧客に利益をもたらすことができる歯科医療の提供』を行うことが正業と呼べる歯科医院経営です。
であるならば、 歯科コンサルタントの正業とは、歯科医師と歯科医療スタッフに『歯科医療者としての正しい考え方と正しい行動』を患者に正当に伝える方法を『教育』すること ではないでしょうか。少なくとも私たちはそのように考えます。

コンサルタントが行うべき『教育』


ここでいう教育とは、『歯科医療者としての正しい考え方と正しい行動』といった歯科の専門分野に向けたものではなく、 正しい考え方と正しい行動をチーム全体に浸透させ、組織としての行動に転換し、 そして患者に正当に理解されるように伝える。それら一連のやり方について効果的な手法を指導しようというものです。
従って、コンサルタントとしての私たちが行う『教育』とは、 歯科医院で働く人たちが自分たちの仕事の価値をもっと高めるように意識を変えるためのサポートです。自分たちの行っていることは 大変大きな社会貢献であることの誇りを持ってもらえるようにすること にあるのです。

この文章は、株式会社DBMコンサルティング発行「Management Club Report Aug.2010/Vol.90」
宮原秀三郎著「Monthly Opinion『コンサルタントの教育論』」の内容を一部抜粋したものです。




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