土屋 スケジュール的には、テクニカルのセミナーのほうが多いですが、コミュニケーションや心理学の分野も行います。 モリタさん、ナカニシさんといった主催社からの依頼でテクニカルなセミナーを行うこともあれば、学会での発表もあり、自分の会社(株)スマイルケアが主催するコミュニケーションや心理学、言語学のセミナーも行っています。
土屋 うーん・・・シンポジウムだと何百人もの方にお話しする時もありますよ。先日の大阪G-Cのシンポジウムでは400人ぐらいでしたね。講義だけだと50人ぐらい、実習が入れば少人数で20から30人ぐらいですかね?
土屋
もちろん大丈夫です。先日の「一瞬にして人を惹きつける話術」は 3分の1は 歯科界以外の方でしたよ。
衛生士さんは、テクニカルも重要ですが、人と関わっていくので、心理学、言語学、 そういったものが必要になります。今、会話のセミナーがかなり好評で、 どう話をしていいかわからないという悩みを持っている方が多いので、そいう時に役立てるような内容となっています。
土屋
うん、一般向けに本を書こうと思っています。一般の人が手に取るようなものにしないといけないので、歯と口とか専門的な事でなく、笑顔とか、人を一瞬にして惹きつける方法とか(笑)
今若い人が苦手なのは、こういう初対面でどうすればいいか?などのノウハウ盛りだくさんの本。出会って1分で心を許してもらう、そして、笑顔に自信も持てる。そういう変化級で勝負(笑)
土屋 でんたろうは、セミナーとかでアプローチしたりしています?していないんですか?私のセミナーで、information しますので(笑)。みんなすごい興味を持つと思いますよ。
土屋
寿命が延びて、健康思考が高まり、 高齢化社会、が追い風になっている。さらに経済状況も悪く、国がかなりの負債を持っています。治療にお金を使いたくない思いもあるだろうし・・・未然に病を防ぐという概念が定着して、はじめて予防に繋がっていきますからね。。今まで以上に具体的な予防対策が必要でしょう。衛生士が貢献できるところです。
さらに、これだけ歯科医院が増えているので、他業界では当たり前でしょうけど、お客さんを獲得する発想ですね。メンテナンスに来て頂く患者さんは 健康観、歯の価値観が高まって自費治療を受ける可能性も高まります。メンテナンスを続ける、というのは、なにか問題があった場合にいい治療にもっていけるというメリットもあります。
カリエスフリーを守るとか、歯周病発症の予防の意味もあるけれど、 私たちの力が及ばない場合も多いわけで、カリエスもブラークコントロールだけしていればいいか?というと違うんです。
話題になってるのが、胃酸の逆流や飲食物の酸ですね。さらに、歯周病は全身疾患とのかかわりもありますし、表面的な予防で満足しては駄目ですね。
きれいな言葉で言えば、「患者さんの人生に寄り添って」ですね。 人間の体って変わっていくし、病気になれば薬を飲むし、薬飲むと唾液が少なくなる副作用がありますから。そういう事の対策が現実にできるるということが予防だと思いますね。確実な予防対策に関して、生活や医学、心理など色々な面から学んでないと。
土屋
うん、そうですよね、歯科医は来院してくれる方だけしか対象にできなかったので、 私はそういう活動をしていこうと思っているんですね。
今ネットでかなり情報は入りますけど、実際にこうしてお会いし、 歯についてお話していくのは大事で、本当に地道に、情報発信をしていくということは大事だと思っています。
予防を・・・とか健診を・・・と歯医者目線の事をいっても心には届かないので、
自分を大事にしなきゃ!と訴えていかないと。
土屋
去年の9月から、歯科界以外の人脈を広げようと思ったんですね。
ありとあらゆるセミナーを受講し、交流会も参加しました。
いま33年間休むことなく衛生士を続けてきたんです。 という事で、認めていただけてきて・・・
自分の治療は 患者さんに対しての実績がないと、一般に向けて何かしても批判される事が多いと身にしみて感じていました。
まずは実績積んでからと・・・50歳になった時に、 ようやく50になったか、これから自由にやったるで!みたいな(笑)
著書